初めての大阪マラソン。目標はサブ3:15。半年間トレーニングを積んで、やれることはやったつもりだった。

大阪マラソンは前日に会場でビブスを受け取りに行くスタイルだ。会場のインテックス大阪は微妙にアクセスが悪く、最寄りのコスモスクエア駅から15分も歩かされた。大勢のランナーがぞろぞろと列になっていて、走る前から無駄に気力を消費した。会場ではEXPOが開かれていて、シューズやらサプリやらのブースがずらっと並んでいた。明日走るのに無駄に歩き回ってしまう。ランナーあるあるだと思う。
夜、早めに寝ようとしたのだがどうも上手く寝れず、興奮と緊張かぁとか思ってたら関節まで痛くなってきた。熱を測ると37度の微熱。ここ一年ぐらいトレーニングを終えると微熱が出ることがあったので、いつものことかと思ったがレース直前になると流石にちょい焦った。結局あまり寝れないまま朝を迎えた。
当日。俺のスタートはBブロック、9:15の第一ウェーブ組だ。ブロックに並んでからトイレに行くのはかなりメンドイので、着替え、手荷物預け、トイレは全部先に済ませておく。トイレで30分ほど待ったが、8:30にはブロックに並ぶことができた。周りを見渡すと、みんなソワソワしてる。初マラソンっぽい人もいれば、明らかに場慣れしたベテランもいる。自分がどっちに見えてるかはわからなかったけど、たぶんソワソワ側だった。
レースウェアで開始までずっと待機なので、結構寒い。俺は前日に用意しておいた45Lゴミブクロで作ったポンチョをかぶっていた。スタート直前にポンチョ回収ボックスがあるのでそこに投げ捨てる。コスパ最強の防寒だ。
- シューズ: ズームフライ 6
- ウェア: アームカバー、ハーフパンツ、キャップ
- 補給: アミノバイタル × 2

号砲が鳴って、大阪府庁前を出る。気温11.3℃。2月にしてはあったかい。沿道にはもう人がびっしりで、「いってらっしゃーい!」の声が飛んでくる。大阪のノリだなぁと思いながら走り出した。サブ3:15を狙って4:30/kmで入った。周りのランナーもいいペースで流れてるし、このまま行けるだろうと思っていた。御堂筋を南下していくとき、道幅いっぱいにランナーが広がっていて、これだけの人が同じことをやってるんだなと不思議な高揚感があった。序盤の俺はわりとご機嫌だった。
10kmを過ぎたあたりから暑くなってきた。この日の大阪は最高気温21℃。2月に21℃ってなんだよ。大会側は事前に警告を出していたらしいが、知らなかった。ちゃんと確認しろって話だ。給水のたびに水を頭からかぶったけど、焼け石に水だった。
コースの折り返し地点で、反対車線をエリートランナーたちがすれ違っていった。アフリカ勢の顔つきがまるで違う。体に無駄が一切ない。同じレースを走ってるとは思えなかった。こっちはもう汗だくなのに、あの人たちは涼しい顔で風みたいに走っていく。一瞬だけ目の前を通り過ぎて、あっという間に見えなくなった。
15km通過は4:24/kmで、ここまではむしろ目標より速かった。けどこのあたりからふくらはぎがピクピクし始めた。20kmで4:37、ハーフ地点で4:58。じわじわとペースが崩れていくのが時計で見えるのがきつい。さっきまでご機嫌だった俺はもういない。
25kmで一気にきた。足が動かない。序盤に突っ込んだツケが暑さで全部回ってきた。このラップが5:55/km。次の30kmは6:42/km。もうサブ3:15どころの話じゃない。走ったり歩いたりの繰り返し。後ろからどんどん抜かれていくけど、もうそれを気にする余裕すらなかった。正直けっこうしんどかったけど、沿道の「がんばれー!」に何度も助けられた。歩いてても声かけてくれるのがありがたかった。そのたびにまた少し走った。
32.8kmのまいどエイドでたこ焼きとからあげを食った。大阪マラソン名物のフードエイドで、ランナーが列を作って並んでいた。タイムはもうどうでもよかったし、普通にうまかった。
35km以降は足が棒。7:27/km。一歩一歩が重い。やめたい気持ちと戦いながら進む。周りにも歩いてる人が増えてきて、みんなしんどいんだなと思うと少しだけ気が楽になった。
でも40km地点には母親が応援に来ていた。マラソンに興味なんかないのに、仕事を早く切り上げてわざわざ俺の姿を見に来ている。諦めるわけにはいかなかった。大阪城公園に入ってゴールゲートが見えてきたとき、最後の意地で走り出した。足は全然言うことを聞かなかったけど、とにかく止まらなかった。

ゴールしたときは普通にうれしかった。目標には全然届かなかったけど、42.195km走り切った。完走メダルを首にかけてもらったとき、それだけで十分だと思えた。

4:14:22(目標 3:15:00)/ 晴れ・最高気温 21℃

- 気温を無視して、練習と同じペースで入ってしまった。そのせいで足の消耗が激しく25km以降ロクに走れなくなった。
スプリットを見返すと笑えるぐらい綺麗な右肩下がりだ。前半ハーフが1:36:41で、後半が2:37:41。差は約1時間。典型的な突っ込みすぎパターン。
15kmまでは4:24〜4:44/kmで巡航できていた。問題は暑さに対して何も調整しなかったこと。練習では冬の寒い中を走ってたから4:30/kmでも余裕があったけど、気温が10度以上違えば体への負荷はまるで別物だ。20km以降のペースダウンは、序盤のオーバーペースと脱水のダブルパンチだったと思う。
次に活かすこと:
- レース前に天気を確認する。当たり前のことだけど、今回はそれすらやってなかった。
- 暑い日はペースを落とす。気温が高いときは最初から4:45〜5:00/kmぐらいで入って、余力を残す。
- 給水をもっと早い段階からこまめにとる。10km過ぎてから慌てて水をかぶっても遅い。
- 30km走を練習に入れる。後半の粘りが足りなかったのは、単純に長い距離への耐性不足もある。
初めての大阪マラソンはタイムだけ見れば散々だったけど、もう走りたくないとは思わなかった。むしろ悔しいからまた走りたい。次はもっと賢く走る。